弔辞を頼まれたら

弔辞を頼まれたら
弔辞を頼まれたら遠慮せずに受けましょう。スピーチの苦手な人は多いでしょう。しかし、遺族は、故人のために最も適当な人に依頼しているのですから、依頼があったら、遠慮せずに引き受けたいものです。弔辞の時間は1人3分以内が一般的です。これは400字詰め原稿用紙2枚前後になります。

故人と自分との関係を明らかにし、印象に残る思い出を紹介しましょう。形式にとらわれず、自分の言葉で、故人への思いを素直に表現します。弔辞は巻紙に薄墨で書き、奉書紙で包み、「弔辞」と表書きするのが普通ですが、パソコンで書き、白無地の封筒に入れてもよいでしょう。事前に喪主にどんな話をしてほしいか聞いておくと、ほかの人の弔辞と内容が重なりません。

忌み言葉とは?
葬式では、不幸が重ならないようにと、「重ねて」「再び」「続いて」などの言葉が嫌われてきました。これを「忌み言葉」といいます。「返す返す」「またまた」などの繰り返す言葉も同じように嫌われてきました。しかし、気にしすぎて弔辞やあいさつが不自然にならないようにしましょう。

忌み言葉は、死を忌み嫌うところからでたものなので、こだわること自体が問題であるという考え方もあります。

葬祭マナー事典 弔辞のマナー
冠婚葬祭マナー事典

職場関係の弔問

職場関係の弔問
社員や社員の身内が亡くなったときは、会社側は、弔電を打ったり、花環・供花を贈る、通夜・葬儀の手伝いをする、通夜・葬儀に参列するなど、会社として対応します。会社に慶弔の規定があるときは、それに従います。

会社に規定がない場合は、社員と亡くなった人との関係によって、対応を検討します。次に一般的な例をあげます。

社員本人、もしくは役員の親が亡くなった場合
遺族と協議の上、社員の所属部署、または総務が中心となって受付や会計、駅前の案内などを手伝います。また花環や生花、香典を贈りますが、花環や生花を贈る際は、事前に喪家の了解を得ておきましょう。社員が業務上の災害で死亡したり、役員が死亡した場合は、社葬にすることもあります。

社員の配偶者、もしくは子供が亡くなった場合
花環・香典を贈るほか、遺族と協議のうえ、職場の友人でできる限り手伝います。社員が単身赴任中だったり、若くてあまり葬儀のやり方を知らない場合は、会社が全面的にバックアップすることも多くあります。

社員の両親が亡くなった場合
同居していた両親なら、花環や香典を贈ります。遺族が希望したら手伝いの人を派遣します。同居していないときは、手伝うケースは少ないようです。香典を一括して包み「返し不要」とするなど、ほかのかたちで配慮しましょう。

社員の兄弟が亡くなった場合
会社として手伝うことは、とくにありません。

葬儀に花環・供花を贈る場合

葬儀に花環・供花を贈る場合
故人に贈る花を供花といい、花環と生花があります。花環は、故人の勤務先や所属団体などが贈ることが一般的です。スペースをとるため、住宅の密集した都市部では、花環は辞退される傾向にあります。必ず遺族と相談のうえで贈りましょう。贈る場合は葬儀業者に依頼します。関西地方などでは花環ではなく、しきみを贈ります。

生花を贈ることもあります。キクやユリ、ストック、カーネーションなど、白い花をベースにまとめることが多いようです。白い花にこだわらず、故人が好んだ花を贈ることもあります。自分でアレンジメントを考えるのも、心がこもっていてよいでしょう。

祭壇に飾る花を統一したいと喪家の意向を確認してから贈りましょう。贈る場合は、置くスペースや配達時間の都合もあるので、葬祭業者に依頼するのがよろしいでしょう。近所の生花店などに配達を依頼する場合でも、業者に連絡してもらうようにします。

葬儀が終わって2週間くらいしたら、遺族も落ち着いてきたことに、生花を持って訪問するのもよいでしょう。その場合は、自分で考えてアレンジメントした花を贈ることができます。

遠方に供物を贈る場合ですが、喪家や関係者を通じて葬祭業者の連絡先を聞き、供物を注文しましょう。喪家を通じて注文したときは、料金を「御供物料」として、現金書留で遺族あてに送ります。その地方独特の風習もあります。喪家と相談してから贈りましょう。

香典の金額は?

香典の金額は?
香典の目安を書いておきます。
勤務先の上司は5,000円、勤務先の同僚は5,000円、勤務先の部下は5.,000円、勤務先社員の家族は5,000円、取引関係先は10,000円、祖父母は10,000円、両親は100,000円、兄弟・姉妹は30,000円、おじ・おばは10,000円、その他の親類は10,000円、友人・知人は5,000円、隣・近所は5,000円、友人・知人の家族は5,000円、その他は5,000円となっています。

霊前に供える品物を供物といいます。故人と親しかった人が贈ります。線香やろうそく、果物、干菓子などを贈るのが一般的ですが、故人が生前好んだものを贈ってもかまいません。仏式の場合は、肉や魚は避けるのがならわしです。神式の葬儀では焼香をしないため、線香は贈りません。キリスト教の場合は、供物を贈る習慣はとくにありません。

線香など軽いものなら直接持参します。果物や缶詰など、かさばるものは、専門店に配達を頼んでもよいでしょう。手早いのは、喪家の葬儀を請け負った葬祭業者に頼むことです。喪家に業者の連絡先を聞いて、手配するとよいでしょう。

供物は場所をとるものですし、物によっては葬儀のスタイルでそぐわないこともあるので、必ず事前に喪家の了解を得てから贈るようにしましょう。

香典の表書き

香典の表書き
香典は故人への弔意を表すもので、遺族に対しては、葬儀費用の一部にあててもらうという意味があります。香典は不祝儀袋におさめ、さらに汚れないようにふくさや風呂敷、ハンカチで包んで持参します。このとき、ふくさの包み方は慶事とは逆になります。

香典は葬儀か通夜に持参し、受付に渡します。受付がない場合は遺族に直接渡します。死去直後の弔問に香典を持参すると、あらかじめ用意していたような印象を与えるので、やめたほうがよいとされます。しかし相手が身内で、早めに葬儀資金を援助してあげたいといったときには、そのかぎりではありません。

香典には新札は使わないとされていますが、こだわる必要はありません。迷うようなら、新札に一度折り目をつけてから包むとよいでしょう。香典の金額は、故人との関係や、社会的な立場によって異なります。金額で迷うなら、同じような立場の人に相談しましょう。

香典の表書きは宗旨によって異なります。「御香奠(典)(ごこうでん)」ならキリスト教以外の各宗旨、無宗教葬でも使えます。

仏式の場合は、「御霊前」「御香料」「御香資」などです。「御仏前」は一般的に、49日以後の法要に用います。ただし、浄土真宗では葬儀の際にも「御霊前」は用いず、「御仏前」とします。

神式の場合は、「御榊料」「御玉串料」「御神餞料(ごしんぜんりょう)」などです。

キリスト教の場合は、「お花料」ならカトリックでもプロテスタントでも通用します。また、カトリックでは「御ミサ料」「御霊前」も用いられます。一般に水引はなしですが、黒白の水引がかかった袋を用いてもかまいません。

葬儀・告別式のマナー

葬儀・告別式のマナー
告別式の会葬者は、予定の時間よりも少し早めに会場に着くようにします。受付で香典を渡して記帳します。

仏式の葬儀・告別式の場合、僧侶の読経で始まります。続いて遺族、会葬者の順に焼香を行います。焼香を終えると順次帰る地方もありますが、出棺かある場合には、これを見送りたいものです。葬儀後あるいは出棺前に遺族から会葬者にあいさつが行われます。

神式の葬儀・告別式は、神道の葬儀のことを神葬祭といい、葬儀・告別式を葬場祭といいます。楽が奏でられ、しのび歌、祭詞、弔辞と続き、玉串奉奠で告別します。

キリスト教の葬儀・告別式ですが、キリスト教式の葬儀は、教会で行われるのが普通です。告別の献花は、葬儀・礼拝の後の告別式で行われます。しかし、できれば葬儀の礼拝から参列したいものです。

席が指定されていないときは、自分の立場よりもやや控えめの席に座りましょう。葬儀の時間に遅れたときは、末席に座ります。知人の顔をみつけることもあるでしょうが、あいさつは黙礼程度にとどめます。大声を出してあいさつしたり、談笑するのは禁物です。

自分の信仰を持っている人は、無理にその葬儀の形に合わせる必要はありません。自分で考えた最もよい方法で、故人を偲びましょう。

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通夜の弔問

通夜の弔問
通夜の儀礼は一般的に、夕方から1時間程度行われます。弔問者はその間に、式場に到着するようにします。受付で記帳した後、案内に従って進みます。

仏教の通夜は、僧侶の読経の後遺族が焼香し、続いて弔問客が焼香します。焼香の後は順次通夜ぶるまいの席に案内されることもあります。料理をつまみながら故人の思い出を語り合う席のことです。

神式の場合は通夜祭といい、故人の霊を霊璽(れいじ)に移す「みたまうつし」などが行われます。場合により、その後通夜ぶるまいの席が設けられます。

キリスト教の通夜は、簡単な礼拝が行われます。内容は聖書の朗読や祈祷、賛美歌(聖歌)斉唱などですが、宗派や教会によって多少異なります。終了後、別室で簡単にお茶などを飲み、思い出話をすることがあります。

本来、通夜は、ごく親しい人たちが、故人との別れを惜しむ夜です。ですから一般の人は、できるだけ告別式に会葬するようにし、やむをえず、告別式に行けない場合のみ通夜に弔問するのが本来のかたちです。通夜ぶるまいの席に案内されたときは、軽く箸をつけましょ。しかし、長居をすると遺族の迷惑にもなりかねません。ころあいをみて、辞去するようにしましょう。帰る際には、遺族にひと言あいさつを、と思うかもしれませんが、遺族はなにかと忙しいものです。静かに退席するのもやむをえません。

葬儀でのお別れの作法

葬儀でのお別れの作法
仏式では焼香と合掌をする。仏式の通夜、葬儀では故人との告別に焼香を行います。座って行う座礼と、立って行う立礼があります。焼香の回数は、宗派によって異なります。線香の場合は通常1本です。

宗派によって焼香の作法には違いがあります。その葬儀の宗派に無理して合わせず、自分の宗派の作法で行ってかまいません。場所の関係で、自席に着いたまま盆にのせた香炉を順に回して焼香する回し焼香をすることがあります。回し焼香では、まず香炉を前に置き、一礼します。そして焼香し、合掌してから、次の人に香炉を渡します。

仏教徒なら、合掌するときに数珠をかけます。焼香の間は左手に数珠をかけておき、合掌するときに右手を差し入れ、両手に数珠がかかるようにします。仏教徒でない人の場合は、数珠を持たなくてもよいでしょう。

神式では玉串奉奠と拝礼を行う。神式では、仏教の焼香のかわりに玉串奉奠(たまぐしほうてん)を行います。榊の枝に「四手」という紙をつけた玉串を、祭壇に供える儀式です。玉串奉奠に続いて行う拝礼は「二拝二拍手一拝」が基本です。2回拝礼した後に2回拍手し、さらに一拝します。このときの拍手は音がしないように、しのび手で行い、両手が触れ合う寸前に止めるようにします。

キリスト教では、献花と黙祷。キリスト教には本来、仏教の焼香に当たるものはありませんが、しばしば献花が行われます。祭壇の前に用意されている花を受け取り、献花台に捧げます。その後、黙祷をして下がります。

危篤・死去の報を受けたら

危篤・死去の報を受けたら
危篤の報を受けたら駆けつける。本人の家族から直接危篤の報を受けるのは、ひと目だけでも会ってほしいとの気持ちからきています。相手の意向を確かめたうえで、一刻も早く駆けつけたいものです。身なりなどは気にする必要はありません。

連絡を受けた際は、どこに行けばよいかを確認します。病院なら、病室の番号も確認します。先方はあわただしいなかにいますから、電話での長話は避けましょう。

死去の知らせを受けたら、親戚や親しい友人は普段着のままでかまわないので、弔問に駆けつけます。最近は、葬祭業者のサービスがきめ細かくなり、あまり手伝いを必要としないこともあります。しかしなにかと人手が必要なこともあるので、親戚や親しい友人は、なにか手伝うことがないか、申し出てみましょう。通知状で知らせを受けた場合は、葬儀か通夜に参列すればいいでしょう。

弔電は郵便局や電話の115番、インターネットなどで申し込みます。受付時間は、郵便局なら営業時間内、電話なら午前8時から午後10時まで、インターネットでは24時間申し込みができます。弔電は、本人の関係者は喪主あて、家族の関係者は当の家族あてにし、自宅または葬儀の式場あてに送ります。

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