出棺の挨拶マナー

出棺の挨拶マナー
火葬場に向かう前に、喪主または遺族の代表が会葬者へ、お礼のあいさつをします。あいさつは葬祭業者にまかせたり、知人にお願いするケースもあるようです。しかし、心からの感謝の気持ちを伝えるためにも、つたなくとも短くともかまいませんから、遺族が述べるようにしましょう。

会葬に対するお礼の言葉のほかに、故人にまつわるエピソードや、可能ならば亡くなったときの状況も簡潔に報告するとよいでしょう。故人に対する率直な想いを表現できると、聞く人にも気持ちが伝わります。

喪主のあいさつ例
私は、個人○○○○の長男、△△でございます。本日はお忙しいところを、ご会葬くださいまして、まことにありがとうございます。また、母の病気入院中には、多くの皆様からお見舞いや励ましを賜りましたことに対し、母に代わり心からお礼申し上げます。

母は長い入院生活を送っていましたが、病院の先生方のご配慮で、最期の1週間は自宅で過ごすことができました。亡くなる前日には意識を無くしまして、そのまま苦しまず、安らかに眠りにつきました。自然をこよなく愛した母らしい、静かに自然に溶け込むような最期でした。

このようにたくさんの方々に見送られて、母も感謝していると思います。本日はありがとうございました。

出棺のマナー

出棺のマナー
棺の釘打ちには、死者への未練を絶ち、別れを告げるという意味がありますが、「死霊を封じこめる」という意味もあります。そのため、最近では行わないケースも増えています。また、古くは自宅から出棺するときには、玄関から柩を出すのではなく、縁側などから出すとされていましたが、住宅の構造などによってはむずかしいこともあるでしょう。その場合には、玄関から出してもかまいません。

柩を霊柩車に運ぶ際は、遺体の頭のほうを先にして運ぶ場合と、足のほうを先にする場合があります。関東地方では足、関西地方では頭を先にすることが多いようです。柩は男性が6人ぐらいで担ぎます。

だれが担いでもかまいませんが、遺族や親族、親しい友人などが担ぐことがふつうです。柩を霊柩車に載せた後は、喪主か遺族の代表者などが会葬者にあいさつします。

釘打ちの由来
昔は棺のふたがはずれて遺体が外に出ないよう、棺を縄でしばる習慣がありました。それがやがて、ふたを釘で打ちつけるようになり、遺族が小石で打つようになりました。小石を使う理由は、石には死霊を封じ込める呪力があると考えられたからといわれています。

愛用品は骨壷へ
火葬の際に燃焼による環境汚染を考慮すると、棺の中に入れる副葬品は最低限にしたいものです。生前、故人が大切にしていた品や身につけていた、メガネや指輪などを、故人に持たせてやりたいと思うこともあるでしょう。この場合には、火葬の後、遺骨と一緒に骨壷に入れるようにするのがよいでしょう。

告別式でのお別れのマナー

告別式でのお別れのマナー
告別式が終わると、柩が前に出され、遺族、親族は故人と最後のお別れをします。棺のふたを開けて、皆で最期の対面をします。これをお別れの儀といいます。このとき、生花の花の部分だけを棺の中に入れることがあります。この花を「別れ花」といいます。

身内だけで行うのではなく、故人ととくに親しかった友人にも参加してもらうとよいでしょう。事故で亡くなったなどで遺体の損傷が激しい場合は、最期のお別れをしないこともあります。環境への閉慮から、副葬品はできるだけ、棺にいれないようにしましょう。花を入れる場合も、遺体のまわりを花で囲むのではなく、少量にとどめておくか、または一輪だけを、故人の配偶者などごく親しい人が入れるようにしたいものです。

最期のお別れがすんだら、棺のふたを閉じて、霊柩車に乗せます。棺のふたを閉じる際には、「釘打ち」をすることがあります。喪主から遺族、親族、友人、知人と関係者の順に、ふたに釘を打ちつけていきます。その際、小石で軽く2〜3回釘の頭をたたく動作をします。

なお浄土真宗では、釘打ちを行いません。キリスト教式では、柩は会葬者に先立って、遺族とともに退場します。一同は起立して見送ります。出棺時には聖歌(賛美歌)を歌うこともあります。釘打ちはしません。

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