出産祝いのマナーと贈り物

今回の冠婚葬祭マナー事典は出産祝いのマナーです。あなたの親戚や友人が赤ちゃんを出産したら、お祝いの気持ちを届けたいと思うのは当然です。

でもお母さんの体調や赤ちゃんの健康状態にも気遣ってあげて、お祝いを届けるのがマナーでしょうね。

出産祝いは生後7日目〜30日目の間が最適とされています。赤ちゃんの行事について少し解説しておきます。

生後7日目 命名日
お七夜とも言われますが、赤ちゃんの名前が決まったお祝いを身内だけで行います。

生後30日過ぎ お宮参り
赤ちゃんが生まれたことと、健康に育つことを願って氏神様にお参りします。早ければこの頃に出産祝いのお返しをします。

だからこのお宮参りの頃までに出産祝を贈るのがマナーだとされているのです。出産祝いを送る場合は、いつでも結構でしょうね。このときには、お祝いの品物と一緒にお祝いのカードを添えて贈るようにしましょう。

出産祝いを持参する場合には、母親や赤ちゃんの健康状態を考慮して、落ち着いた時期を見計らって訪問するようにしましょう。通常は退院から2週間以上過ぎたことが良いでしょうね。

出産祝いとして根強い人気を持っているものはベビー服ですね。このときにはある程度赤ちゃんのお母さんから希望を聞いておく方が良いですね。

欧米では赤ちゃんに銀のスプーンをプレゼントしていますね。生まれた年月日、時刻、身長、体重そして名前をなどを彫ってプレゼントするものです。

お食い初め・初誕生

お食い初め・初誕生
お食い初め(おくいそめ)は「お箸初め」「歯固め」ともいい、生後100日に行います。食べ物が豊富でなかった時代に、「一生食べ物に困ることがないように」という願いを込めて行った行事です。

赤ちゃんのための祝い膳を整え、食べるまねをさせます。食べさせる役を養い親といい、昔は存続のなかでも長寿の人に頼んでいました。祝い膳の食器や箸は、新しい漆器をそろえます。男の子には赤、女の子には黒の漆器を選びます。地域によっては、生後120日めをお食い初めの日としているところもあります。祝い膳の献立にも、地方によって違いがあります。

赤飯やご飯を、一粒だけ実際に食べさせる地域もあります。お食い初めは、ちょうど離乳食を始める時期にあたります。100日目や120日目にこだわらず、離乳食の開始を記念して祝いましょう。

祝い膳は赤ちゃんには食べられない献立です。実際に食べることのできる離乳食も容易してあげましょう。食器も、漆器ではなく、毎日使える離乳食用の器を、この機会に揃えることが多いようです。養い親の役は、祖父母のどちらかに頼むのが一般的となっています。

昔の日本では、毎年の誕生日を祝う習慣はありませんでした。しかし、赤ちゃんが満1歳になった初誕生にかぎって、盛大に祝っていました。

各地に見られ、よく知られた風習に、赤ちゃんに餅を背負わせて歩かせるというものがあります。餅を踏ませる地方もあるようです。この餅は、地方によって「力餅」「祝い餅」「一升餅」「立ち餅」などと呼ばれます。いずれも、健康に育つようにと願うものです。

初節句

初節句
生まれた赤ちゃんが初めて迎える節句を、初節句といいます。女の子は3月3日の桃の節句、男の子は5月5日の端午の節句です。昔は、祖父母をはじめ親戚や仲人などが贈り物をして、盛大に祝いました。

女の子には、母親の実家から内裏びなやひな人形を贈るのがならわしです。男の子の場合は、とくに決まりはありませんが、鯉のぼり、武者人形や鎧兜の武具飾りなどを、祖父母が贈るのが一般的です。贈り物をするときの表書きは「祝御初節句」「祝御初雛」などとします。赤白の結び切りか蝶結びの水引にかけるようにします。

雛人形や武者人形を贈る場合は、節句の1ケ月前には届くようにします。初節句にかぎっては、1ケ月前から飾るというならわしがあるからです。形式にこだわらず、むいぐるみやおもちゃ、衣類はどを贈ってもよいでしょう。こうした品物を贈る場合は、節句の1週間くらい前に届けます。

現金や商品券などを贈り、好きな物を選べるようにしても喜ばれます。このときは、表書きを「御玩具料」としてもよいでしょう。住宅事情もあって、コンパクトにセットされたひな人形や武者人形を選ぶケースが増えているようです。

節句の日には、祖父母や親しい人を招いて、お祝いをします。桃の節句では、ハマグリのお吸い物とちらし寿司、白酒を用意します。端午の節句では、かつおのたたきを用意します。また、内祝いとして、桃の節句では菱餅や桜餅を、端午の節句では柏餅やちまきを配る習慣もあります。

お宮参り

お宮参り
お宮参りとは、住んでいる土地の氏神様に、無事出産した報告をし、子供の今後の成長を願って参拝するものです。子供を氏子のひとりして認めてもらうという意味もあります。男の子は生後31日目、女の子は33日目に行うのがならわしです。

赤ちゃんが着る祝い着は、男の子なら黒地の羽二重の紋付、女の子なら友禅ちりめんの紋付です。昔は、祝い着は母方の実家から贈りました。赤ちゃんを抱くのは、父方の祖母です。祖母や母親の服装は、正式には、留袖です。

祖母ではなく、両親が抱いてお参りをすることが多いようです。また、祝い着はベビードレスにしたり、レンタルを利用するケースが多くなっています。祖母や母親の服装も、和服なら訪問着程度、洋装ならワンピースやスーツがよいでしょう。父親はスーツが一般的です。

ていねいにしたい場合は、参拝だけでなく、お祓いを受け、祝詞をあげてもらいます。料金は3〜5,000円が一般的です。あらかじめ神社に問い合わせて用意し、祝儀袋か白い封筒に入れ、表書きは「初穂料」「玉串料」などとします。

お宮参りは、赤ちゃんにとってはじめての外出になります。1ケ月検診で外出の許可を得たあとに、天候にも配慮して日程を決めましょう。夏や冬なら、気候がおだやかになるまで延ばしてもかまいません。

お七夜・命名

お七夜・命名
赤ちゃんが生まれて7日目の行事がお七夜といい、名前を決め、健やかな成長を願って祝います。かつては父方の実家が、親戚や母方の実家、名付け親を招いて命名式を行い、祝宴を開きました。名付け親は、親族のうち人望の厚い人や恩師など、両親が尊敬している人に頼みます。

命名書は、正式には奉書紙に書きます。これを三方にのせ神棚に供えるか、床の間の中央に置きます。祝い膳を用意するのは、お赤飯やお頭付きの魚などです。産婦は好物を献立に入れてもよいでしょう。

お七夜のころは、ちょうど退院の時期にあたるため、退院祝いを兼ねて、内輪でお祝いをするのが一般的です。名前は、赤ちゃんの両親が考えて決めることが多いようです。名付け親を頼む場合も、いくつか候補をあげてもらい、その中から両親が選ぶようになってきています。

出生届は、生後14日までに市区町村役場に提出します。命名するのは、そのときまででもかまいません。

若い父母が双方の親などを招くことになりますが、この時期は、まだ母親の体調が回復していないこともあります。祝い膳を簡単にしたり、お寿司などをとったりしてもよいでしょう。場合によっては、日をずらしてもかまいません。

内祝い

内祝い
内祝いとは、身内のおめでたを一緒に祝ってもらおうという意味です。本来は、近所やお世話になった人に配るものですが、現在では、お祝いのお返しとして贈るのが一般的です。

贈る時期は、お宮参りの前後です。近所なら、赤ちゃんを連れて持参してもよいですが、無理をする必要はありません。デパートや専門店からの配送を利用しましょう。

表書きは「内祝」と書き、下には赤ちゃんの名前を入れます。水引は赤白の蝶結びにします。出産祝いの内祝いに、昔からよく使われるのが、砂糖です。最近では、赤ちゃんの名前を入れたものもあります。ほかには、かつおぶし、タオルや石鹸などの日用品、インテリア小物や陶器、漆器がよいでしょう。先方の嗜好や家族構成に合わせて選びます。

お返しの予算は、いただいたものの半分から1/3くらいにします。「祝儀は倍返し、不祝儀は半返し」といわれたのは昔のことです。

お世話になった医師や看護婦には、お礼のあいさつに加えて贈り物をしたいものです。医師には現金や商品券、看護婦にはお菓子やハンカチなどを贈ることが多いようです。ただし、病院によっては、金品を受け取らない所もあります。迷惑がかかるようなら遠慮しましょう。

出産祝い

出産祝い
出産のお祝いは、母子が退院いたあと、お七夜のころから、お宮参りまでの間に贈るのが一般的です。贈るものは、ベビー服がいちばん無難です。生後すぐに使う肌着やよだれかけなども、何枚あってもよいので、喜ばれます。

すこし成長してから必要になるパジャマや、はじめて公園に遊びに行くときに着る、おしゃれな服もよいでしょう。また育児書も喜ばれます。いくつか候補をあげ、そのなかから赤ちゃんの両親に選んでもらう方法もあります。何人か集まれば、高価なものを贈ることもできます。

ほかの人と重なりにくい品を贈りたいなら、お食い初め用の塗り食器がよいでしょう。値段は5,000円〜1万円くらいです。男の子のは赤、女の子には黒を贈ります。「ごくろうさま」「おめでとう」という気持ちを込めて、赤ちゃんの母親や父親に、記念の品物を贈るのも気がきいています。

表書きは、「御祝」「御出産祝」などとして、赤白の水引を蝶結びにします。形式にこだわらずに、ラッピングをかわいらしくしたり、カードを添えて赤ちゃんにふさわしい雰囲気にしてもよいでしょう。商品券や現金を贈るときは、表書きに「毛布料」「パジャマ料」など、買ってもらいたい品を書くと気持ちが伝わります。

帯祝い

帯祝い
妊娠5ケ月目に入ったら、戌(いぬ)の日に、妊婦の下腹部に絹の腹帯を巻き、安産を願って祝います。これを帯祝い、あるいは着帯の祝いといいます。犬はお産が軽いといわれているので、それにあやかったならわしです。

この帯を岩田帯といい、妊婦の実家から贈るのが習慣になっています。仲人や、子宝に恵まれた親しい夫婦に贈ってもらうこともあります。絹の帯は帯祝いの日だけ使い、翌日からは木綿の帯を巻きます。帯祝いで、妊婦に帯を巻く人を帯親といい、仲人や子宝に恵まれた人に頼みます。帯親を頼まれた夫婦は、妻が妊婦に帯を巻きます。

その後、妊婦と夫、双方の両親や仲人、帯親などで祝いの膳を囲みます。岩田帯を贈るときには、紅白の絹地のものに白木綿一反を添えます。帯はそれぞれ3つ折りにして奉書紙で包み、蝶結びの紅白の水引をかけ、のしを付けます。

表書きは「祝い帯」「御祝」などとします。帯祝いをする妊娠5ケ月目は、体調が安定してくるころです。腹帯は胎児の位置を保ち、妊婦の冷えを防いだり、動きを楽にするなど、現代でも意味があるものといえるでしょう。

帯祝いを儀式として行わず、病院や産院で、さらし木綿の腹帯を巻く指導を受けるのが普通です。帯は、岩田帯ではなく伸縮性がある着けやすいものや、動きやすい腹巻きタイプ、マタニティーガードルを使う人が多くなっています。

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